江戸しぐさ

最近、雨の予報が続き傘を持ち歩く機会が多いのですが、傘を差しながら携帯電話をいじり前方不注意で他人とぶつかりそうになっている人や、使用した傘を小さくたたまないままお店をウロウロしている人など、周りや後ろの人のことを考えない方をよく見かけ、「私は気をつけなければ」と思わされます。
という私も子供の頃、傘を横に(地面と平行に)持って振り回して歩き、母親に「あとつつきは危ないでしょ!」とよく注意されていました。

「あとつつき」とは傘のとがった方を後方に向けて歩く動作で、江戸時代からよくない仕草を指す言葉として今に伝わっているそうです。 江戸は狭い土地に100万人が暮らしていた大都市で、その中でお互いが気持よく暮らす為のマナーや動作が培われ「江戸しぐさ」として現在にも多く語り継がれています。いくつか紹介しますと

『傘かしげ』
雨の日にすれ違う際、互いの傘を少し外側に傾け、しずくが内側に垂れないようにすること。

『七三歩き』
道の幅を十とした時、自分は三を歩き残りの七は緊急時に備え他人の為に開けておくこと。

江戸しぐさは現代の我々の生活の中でも見習い実践すべきことが多くあります。そういう粋なしぐさを忘れず、他人や後ろのことを思いやりながら生活していきたいなと改めて思いました。

あきこ