テクニカルターム

あるスポーツ選手のコメントで「ポテンシャルはあってメンタル面は安定しているので、フィジカル面を見直して、ロジカルにアグレッシブに試合を運びたい」 というように日本語の会話に英語の単語を挿入するタイプの人が増えていて、一種の流行りだと思います。

私が学生の頃、物理の先生で横文字の専門用語をかなり多用して授業中何を言っているのかわからず、 最後の方には何の授業を受けているのかわからないような人がいました。
その当時は先生の頭が良すぎて自分がついていけないだけだと思っていましたが、今になって振り返ってみると 難しい内容をわかりやすく伝えて生徒に物理への興味を持たせるのが本当のプロだと思います。
物理用語で物質のひずみを表す「コンプライアンス」という単語をその先生は年がら年中使っていたので、 学生たちから「コンプライアンス鈴木」というあだ名をつけられていました。

この「コンプライアンス」という単語ですが、最近多方面の分野で使われています。
ある政治家が討論番組で「これからコンプライアンスについての議論を進めていきます」と言っていましたが、 あまりピンときません。「しっかり法律を守っていきます」と言った方が多くの国民に伝わるのではないかと思います。
このコンプライアンスは、規則や決まり事を守ることを言います。 医療界でも、患者さんが処方どおりに薬を飲むことを服薬コンプライアンスといいます。

どこの業界にも横文字の業界用語をやたらと使いたがる人がいますが、会話は相手に伝わらないと意味がありません。 医療界も業界用語が多い分野ですが、患者さんと話す時などはなるべくわかりやすく言い換えて、相手に伝わるように努めていきます。

みのる