日本茶の美味しい季節です

私の家の前には住宅地に寄り添うように小さなお茶畑が広がっています。今年も例年通り一番茶の刈り入れが終わりました。

所沢を含め埼玉県西部から東京都西多摩地域で生産されているお茶を狭山茶と呼びます。 歴史は古く、鎌倉時代にまで遡ることができます。 “色は静岡、香りは宇治、味は狭山でとどめさす”と謳われる日本三大茶の一つです。

現在は都市化の波でベッドタウン化していることや、 鹿児島茶の温暖な気候による年5回の摘み取りが可能な性質に対し、 狭山茶は4月~5月の一番茶、6~7月の二番茶の2回摘み取りということも影響して、 面積では10位、生産量は13位です。
味は、冬場に霜を浴びるなど寒冷な気候で育つため、葉が厚く甘くてコクがあり、 少ない茶葉でもよく味が出ると言われています。

日本茶全般に言えることなのですが、ウーロン茶、紅茶と違って葉っぱを発酵させずに作っているので 健康によい成分をそのまま残しています。タンニン、カテキン、ビタミンC、ビタミンB類、フラボノール、フッ素などです。 それによって発ガン抑制、血中コレステロールや血圧上昇抑制、虫歯予防、抗菌作用などが認められています。 例えばコップ1杯のお茶で虫歯児童が半減したという報告や、 食中毒の40%を占めるといわれ魚介類に付着している腸炎ビブリオはお茶によって死んでしまうと言われています。 そういう意味では、お茶を飲みながらお寿司をつまむということは理にかなっていることだと思いました。

お茶の美味しい飲み方は、茶葉を入れたらお茶の葉が開くまで急須をゆすらずに待って下さい。 ゆすると苦み成分が出てしまいます。 また、最後の一滴まで搾るように注ぐと、二煎、三煎まで美味しく飲めるとのことです。
元気だった頃、姑はお茶を淹れてくれると必ず急須のふたをずらしていました。 その時は気がつかなかったけれど無駄な茶葉の開きをなくすためのエコな飲み方だったのかもしれません。

この時期、新緑を愛でながら奥の深い日本茶で、ゆったりとしたひとときを過ごすのもよいかもしれません。

ひろこ