ミニマリズムという考え

近頃”断捨離”や”片付け”の特集をTVやネットでよく見かけますが、その中に「ミニマリスト」とう言葉があるのをご存知でしょうか。
元々は、美術や建築などの分野で形態や色彩を最小限まで突き詰めようとする考え方「ミニマリズム」からきており、「ミニマリスト」は最小限主義者という意味を持つ造語です。 ざっくり言うと≪自分の持てる最小限のモノや暮らしで豊かに暮らせる≫という考え方です。
2010年頃から日本でも使われるようになったそうで、そこにはいくつかの要因があります。

ひとつはミニマリストとしても有名な「Apple」の創始者、スティーブ・ジョブス氏の生き方が度々紹介されたことです。 彼は禅と深く関わり、そこに影響を受けたとされ、ジョブズ氏の徹底したミニマリスト志向も、世界を変えた「iPhone」や「iPad」などの機能やデザインも、禅の理念を彷彿させます。 彼は一貫してムダな要素をギリギリまでそぎ落として洗練を突き詰めることを実践した人生でした。 彼がビジネスの成功者となったことから、影響を受けたり、真似をしたりする人が増えたのではないでしょうか。
もうひとつは度重なる災害です。 特に多くの命を失い、沢山のモノを失うことになった東日本大震災を経験し、モノを所有するということの優先順位が下がり、モノ以外のことに価値を見出すようになったのではないでしょうか。

かくいう私も、この「ミニマリスト」「ミニマリズム」という考え方に深く共感し、日々出来ることから実践しています。 ここ数年ではだいぶモノを減らしてきました。 少なくなったことで自分のモノの量が把握できるので、買いすぎの失敗も少なくなってきました。 そして買う時も、本当に必要なものか、自身で検討することが習慣になってきました。

「起きて半畳寝て一畳」ということわざがあります。 人は必要以上に富貴を望むべきではなく、満足することが大切という教えです。 とても良いことわざだなぁと思います。 今持っているモノはその寿命が尽きるまで大切に、多くのモノを望まず、身の丈に合った暮らしを心がけたいと思います。

あきこ