歩くこととゴルフは心臓病早期発見の源

 10月に所属しているクラブの理事長杯の試合があった。予選は32人中の28番であったが、組み合わせと相手選手の思いやりにより、何とか4回戦まで勝たせていただいた。中にはわざと負けてくれたのではないかと思うようなこともあった。優勝決定戦は36ホールマッチであったが、37ホール目に負けてしまった。
そのとたん、急に腰痛が襲ってきた。緊張の糸が切れたようになり、立っていられなくなった。緊張解除によりアドレナリンの分泌が突然低下したためかもと思いながら、心因性あるいは精神的腰痛を改めて実感した。むかし、大学受験浪人時代にも体験したことでもあったが、50年しての心因性腰痛であったのだろう。

 敗退の原因は「体力負け」と考えて、翌日から通勤の歩行スピードを上げるようにしたが、坂道の途中でいつもより息苦しく、呼吸困難が加わり、タクシーに乗ろうかな、乗りたいなという気分が強かったが、我慢して30分を歩いた。夕方もまた歩いてみたが、それほど辛くはなく、翌日の歩行にも軽い息苦しさだけであった。そのような状況から、やはり精神的な弱さから来る息苦しさと考えた。うつ病ではなく、『打つ』病と。

 10月はゴルフを入れて、大体150kmぐらいは歩いたでしょうか。
その後もゴルフや通勤の歩行を続けていたが、11月に入り、けだるさと胸痛がするため、車で診療所に向かった。車の中でかなり強い胸部痛と不安感に襲われ、心電図検査でも異常が見られたため、知り合いの内科医に電話相談したところ、不安定狭心症ではないかといわれ、早急な専門医の処置を受けるように指示された。心臓の専門医では冠動脈の3か所に90%以上の狭窄があり、早急な処置が必要との診断を受けた。
外来の診療交代の人員確保を大学にお願いして、11月20日にカテーテルによる冠動脈の術前の検査で、別の冠動脈に新しい完全閉塞があり、これを先にと掘削術を受けた。次の日にこれまでに判明していた狭窄部の拡幅術を受けた。今では歩行による息苦しさはほとんどなく、心地よい疲れが歩行後にあり、気分爽快である。

 ゴルフや歩行をほとんど毎日のように行っていたために、早期に症状が、しかも急激に現れたために、早期手当てにつながったと考えている。「ゴルフが助けてくれた」と思いながら、これからもゴルフと歩行に励みたい。これからも、滑らない靴を買って歩いて通勤します。