人は動物の仲間です。動物は動いて食料を探し、食べることにより生命を維持しています。また生きるためにさらに動き回ります。常に目的は食べて生命を維持するためです。
現代生活は、食料を探し回り、得るための努力はあまり必要としなくなり、そのために人の活動に余裕ができ、そのほかの分野に活動を広げ文明を発達させてきました。
移動のため、生活のため、仕事のためなどに動く機会は少なくなっています。そのために”生活習慣病”を代表とする疾患の登場となりました。生活習慣病の基礎となる”メタボリックシンドローム”は、いろいろな疾患の発生源となります。
なぜ運動するとよいかは、

  1. 筋肉は人の身体の50%以上を占める最大の”臓器”です。
  2. 筋肉はブドウ糖や脂肪を消費して運動効果を発揮します。
  3. この筋肉を十分に働かすことが特に大切になります。

筋肉が十分に働くことにより、消費された物質を補充する活動が盛んになります。身体活動が活発になれば、運動や生理機能の維持、さらには組織の強化にもつながり、新陳代謝も改善されてきます。
運動を続けることは

  1. 新陳代謝を盛んにし、血液や神経機能の働きも向上し、心身ともに”メリハリ”が利くようになります。
  2. 脂肪分や糖分を消費し、内臓機能を調節する自律神経機能も強化されます。
  3. 運動により”発汗”現象が起きるため、水分を運動の前後に十分に補給して、血液の流れをよい状態に保つことも必要になります。
  4. 運動は身体の中の余分な脂肪や糖分を燃焼させ、食欲を抑える働きを持ちます。
  5. また、大脳はブドウ糖のみを運動エネルギーとします。運動によりブドウ糖が効率よく供給され、精神活動も活発となります。
  6. 身体を動かすことにより睡眠も十分に取れるようになり、肉体的ばかりでなく精神的な安静も得られるようにます。

適度な運動は生活の正常なリズムを取り戻し、ストレス解消にもなります。
毎日こまめに動くこと、できるだけ立位を取ることから始め、徐々に運動量や自分の生活リズムにあった運動習慣をつけることは、生活習慣病を防ぐ第一歩です。最初に高い目標を置くと挫折します。いつもより少し身体を動かす工夫から始め、無理をしないことが長続きの秘訣でしょう。
運動習慣がついて、動かないときには体調が悪くなるのを実感できるようになればしめたものです。